私は現在36歳になる、外国暮らしのシングル女性です。なので、通信制高校に通ったのは、随分と昔になってしまいました。それでも、通信制高校に通って良かったと今でも思っています。なので、私の経験や感じたことを書かせていただきますね。参考になることがあれば幸いです。21年前、私は一旦進学校として有名な私立高校に入学しました。そこは勉強漬けな上に校風が厳しく、大雑把な性格の私は、がんじがらめの生活に疲れきってしまいました。次第に学校に行くのが苦痛になり、勉強も嫌いになり、両親と相談の上に、高校2年生になる時に通信制高校に切り替えました。最初は、正直恥ずかしさがありました。世間体が悪いように感じたのです。でも、結果的には良い決断をしたと思います。私の通った学園は、登校日は月に一回で、あとはテレビやラジオを通しての授業で、レポートを書いて提出する形でした。なので、自由な時間を持てましたし、自分で勉強する習慣も持つことができました。進学校の時は、授業が面白いと思ったことがなかったのですが、画面を通して基礎から丁寧に説明してくれるので、だんだん勉強が面白くなりました。特に、化学はもう一度取り直したのですが、「あ、なんだ、そういうことだったの?」と、ようやく理解し、気づいていたら一番好きな科目になっていました。勉強が好きになった上に、担任の先生にも友人にも恵まれ、初めて学校って楽しい所なんだなと思いました。この時学校嫌いを克服し、勉強を好きになったのは、後の人生において本当に役立ちました。私はその後アメリカに留学し、いやというほど勉強することになりましたし、その後の人生においても勉強がつきまとったからです。また、集団組織に対する苦手意識がいくらか克服できたのも良かったです。これはその後仕事するときに、役に立ったと思います。結果的には、私は通信制高校を選んで良かったと思います。ただ、勉強するために自分を律することはやはり必要になりますので、しっかりとした目的や動機付けを持つ必要があると思います。通信制高校を選ばれる方は、その点を意識すると、良い高校生活が送れると思いますよ。
36歳女性 意外にも通信制高校で勉強が好きになりました。
