通信制高校は、柔軟な学習スタイルと自己責任のもとで高校卒業を目指すための教育システムです。従来の進学や就職に縛られず、自分のペースで学びながら卒業できる魅力があります。しかし、実際に通信制高校に通った人々が経験した学びや苦労は、一般的な高校とは異なるものがあります。
この記事では、通信制高校を実際に経験した人々の体験談に焦点を当て、学びの喜びや直面した苦労について探っていきたいと思います。通信制高校に通った人々がどのような学びを得てきたのか、どのような困難に直面し克服してきたのか、その実体験を通して、通信制高校の特徴や魅力をより深く理解する一助となることでしょう。
さあ、実際に通信制高校に通った人々の声に耳を傾け、彼らが語る学びや苦労を探っていきましょう。
通信制高校での学びの喜びと苦労:24歳女性の体験談
私は24歳の女です。中学の頃、クラスに馴染めなくて途中から不登校になりました。不登校になった為、通知表の成績が悪く普通の公立高校の入学は難しい状態でした。でも、進学したかったので両親と相談して中学3年生の冬に私立の通信制高校の入試を受け合格しました。それから、春になって高校に入学しました。最初は久しぶりの学校でずっと緊張していました。でも少しずつ慣れて、学校が楽しくなってきました。その高校には不登校だった子も多かったです。通信制の高校で生徒数は少なかったですが、学祭や体育祭などがありとても楽しかったです。学祭は縁日をやったり、食べ物を売ったり小規模でしたがすごく思い出に残っています。体育祭は持病の関係で競技には出れませんでしたが、カメラマンとして自分の一眼レフで友達を撮るのが楽しかったです。年数回あるテストはマークシート形式でした。簿記が一番苦手でした。もう少し授業をちゃんと聞いて勉強しておけばよかったと少し後悔しています。あと資格や検定の勉強にも力を入れておけばよかったなと思っています。高校生の時間があるときに勉強しておいて損はないですよ。通信制の高校に通ってみて良かったなと1番に思うのは、人の温かさに触れられたことです。中学校ではいい思い出がなく学校が大っ嫌いでした。もちろん、学校側やクラスメイトが悪いわけではありませんが。学校に行けない自分が嫌でした。高校では先生方や先輩、クラスメイトが本当にいい人ばかりでたくさん救われました。みんながいなかったら卒業できなかったと思います。感謝しかありません。高校進学で悩んでいる人へいろんな事情で通信制高校の進学を考えていると思います。働きながら高校に行きたい人、夢を追いかけながら高校に行きたい人様々だと思います。高校を卒業すると次ののステップとして大学に行ったり、専門学校に行ったり、就職したり、、選択の幅が広がると思います。悩んでる方がいたら、まず学校見学に行ってみてください!悩んでるなら、行動する!それが大事だと思います。
通信制高校体験談:通学の苦痛から解放され、自宅で自分のペースで学ぶ喜びを見つける
山登りが好きな女性です。元々は普通の高校に通っていたのですが、通信制高校で勉強することにしました。というのも、普通の学校に通っていた時に、通学時間に悩まされていたからです。田舎で育ったので、学校に行くまでにかなり時間がかかっていました。自宅から駅まで自転車に乗り、その後は電車で90分くらい移動しました。それから駅に着いたら再び自転車に乗って学校に行きます。毎日のように続いたので、とても疲れました。それに加えて、雨天などの悪天候時は通学が非常に苦痛だったのです。また、学校内ではあまり友人ができなかったので、学校に行く楽しみがあまりありませんでした。いじめられていた訳ではないのですが、あまりにも退屈だったので学校に行くモチベーションがなくなってしまったのです。特に好きな先生もいなかったので、話し相手になる人もほとんどいませんでした。そのことを親に相談してみたのですが、自分に合った学びの方法を選ぶことが一番良いというアドバイスをくれました。意外とすんなりと自分の意見を受け入れてくれたので、少しだけ安心しました。勉強をすることは嫌いではなかったので、通信制の高校でじっくりと勉強してみたいということを親に伝えると、了承してくれました。その後は、すぐに通信制の高校に行くことにしました。通信制の高校を始めると、勉強がはかどるようになりました。というのも、集中しやすい環境で勉強していたからです。自分のペースで進められるという点も気に入りました。しかし、これまでに使っていた通学の時間を持て余すようになったため、暇になったことを少しだけ後悔しました。それと、人と交流する機会も減ったことが残念でした。しかし、学業は順調に進み、目標に向かって頑張れたので良かったです。また、通信制でも友人との交流はできたので、通信制の高校に行って正解だったと感じています。通信制の高校に行くかどうかで迷っているのであれば、思い切って挑戦してみるのも良いと思います。
通信制高校の体験談:全日制から通信制への移行で、自由な環境で学びを見つける
こんにちは。僕は高校1年生の時に、全日制の高校から通信制の高校に行きました。どうして、通信制の高校に移ったかというと、当時、僕はとてもだらしがなかった。当時といっても、今現在もだらしがないのですが、高校1年生の僕はだらしなさの最盛期だったと思います。そして、そのだらしなさが転じて、全日制の高校を中退してしまいました。具体的にいうと、夜中遊んでいるから、朝起きる事ができずに、休んでしまったり、行ったとしても、ほとんど寝てしまっていた。やめてしまった高校の思い出は、頭を埋めていた固い机の感触しか残っていない、といっても過言ではないというくらい、とにかくずっと寝ていました。それで当然、勉強なんかしないものだから、単位が足りずに、2年生になる時に中退になりました。やめてから、親に言われるままに通信制の高校に編入する事になりました。通信制の高校は自由です。煩わしい、通学の満員電車もなく、つまらない授業もなければ、キモい先生もいません。普通の全日制の高校生達が学校に行っている間なにをしてもいいわけです。僕の場合は地元の友達と遊んだり、アルバイトをしたり、そしてたまに勉強。その、たまに勉強、で僕はなんとか卒業することができました。通信制の高校で学んだといえる事は、勉強に関しては全く記憶にありません。しかし、勉強以外で学べた事は、それは後悔している事とも同じなのですが、自由である事、つまり自由な時間の使い方です。通信制の高校に入ろうと思っている人で何か目的があって、通信制高校を選択する人にとってはかなり有効な時間の使い方ができると思います。今になって思い返してみると、遊んでばっかりーもちろん、それはそれで良いと思います。無責任な自由な生活、ある意味では人生においてそういう時期は必要かもしれませんーではなくて、もう少し、何か他に有効な時間の使い方ができたのではないかと思う事もあります。僕の場合、高校を卒業してからしばらく宙ぶらりんなフリーターをしてました。高校生の間は自由は友達だと思っていたのが、突然手を返したように牙をむいて襲いかかってきます。自由である事の不自由みたいなものに気がついてしまったのです。だから通信制高校になんとなく入って通っている人は、その自由な環境のなかで、自由が友達でいてくれている間に自由である事について考えてみるといいかもしれません。